禁煙 に失敗していたんです。
禁煙 は根性でやるとだいたい失敗する
禁煙は根性では成功しないですよ。成功している人は希だと思いますよ。無理していいことなんてありません。無理な目標は何かがきっかけで、一気に崩れてしまうとスタート地点に戻ることさえ難しくなります。この一気に崩れてしまうというのは、我慢に我慢を重ねてなんとか続けていた禁煙を、会社の上司や同僚の悪魔の囁きに誑かされて、「１本だけならいいか」って吸ってしまうと、「まぁ１本も２本も変わらないしな」と２本目に火をつけ、「この一箱だけ吸っちゃおう」と結局１箱吸っちゃって、「飲み会は特別だな」とかわけのわからないルールが出来上がり、いつのまにか、「今はまだ禁煙しなくていっか」と完全に初心を忘れて普通に吸い始めちゃうことになるんですよ。
はい、こんな感じで私は禁煙を失敗したんです。
３年間禁煙したていたんですけどね。あっという間にスリップですわ。
最初の禁煙
私は、付き合っていた彼女に「タバコやめてくれないと別れる」的なことを言われたので、これはやめるしかないと決意し、飴を舐めたりガムを噛んでしのいでいました。完全に根性だけでやめていたんですよ。本当は吸いたくて仕方がありませんでしたが、ここで吸ったら負けだと決めて、とにかく我慢しました。そんなに意思が弱い方ではないので、全く吸わないで３年間過ごしました。もう、夢にまで見ましたからねw 夢の中でタバコを吸ってしまって、落ち込んで自分を責めている夢から冷めた時は「あ〜夢でよかった」と本気で思いましたもん。
禁煙を続けていくことも辛いし、タバコの誘惑に負ける自分も嫌だし、とにかくストレスは溜まりまくりでした。そんな時転職して配属された部署が全員愛煙家w 私の歓迎会での上司とのやりとりがこれ
上司「タバコ吸わないのか？」
フリオ「はい、禁煙して３年になります」
上司「男が一度吸うと決めたら、やり通さないとダメだろ」
フリオ「は？」
上司「ほら、吸え！」
この段階で、私の心の天使と悪魔は、悪魔の完全勝利となりましたw 悪魔の囁きはこんな感じ
フリオ悪魔「上司から言われてるんだからしょうがないじゃん」
フリオ悪魔「今日だけ吸っちゃえよ」
フリオ悪魔「職場の人間関係大事だろ〜」
空気を読まなくても大丈夫な世代じゃないので、悪魔の囁きに完敗しちゃいましたね。
禁煙失敗後の喫煙
それはそれは、なし崩し的にあれこれ理由をつけて吸いましたよ。そのうち「まっいいか」って感じになり、そのまま吸い続けてしまいました。それが約9年続いたんです。せっかく3年やめたのにその後9年喫煙してしまった。これってどういうことかわかります？
ファイザー製薬さんのサイトにこんなふうに載っているんですよ。
禁煙を1ヶ月続けると、咳やたん、喘鳴などの呼吸器の症状が改善します。呼吸器の機能は禁煙の継続とともにさらに良くなっていき、1年後には、COPD患者さんの肺の機能に改善がみられます。
禁煙期間が2～4年もすれば、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気のリスクが、タバコを吸う人と比べて著しく低下します。
10年を経過すると、がんのリスクも低下します。10～15年経つと、咽頭がんのリスクが、タバコを吸う人と比べて60％も低下します。また、10～19年で、肺がんのリスクが、タバコを吸う人と比べて70％も低下します。さらに、20年で口腔がんのリスクが、タバコを吸わない人と同レベルになります。
http://sugu-kinen.jp/learn/benefit/ すぐ禁煙.JPより一部引用
私は3年禁煙していたので肺の機能に改善がみられ、狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気のリスクが喫煙者に比べ著しく低下したいた状態だったのであります。しかし喫煙始めちゃったもんだからまた元の木阿弥ですよ。ものすごくもったいない事をしたように思いますよね。せっかく頑張ってきたのに途中で脱落しちゃって残念に思いますよね。ね！ね！！
違うんですよ！この失敗のおかげで休煙できたんですよ。一度は3年間も禁煙ができた私。3年もですよ。偉いと思いません？しかも自分の意志ではなく、意地と根性だけで3年間やめていたってことに拍手でしょ。
そして、肺がんのリスクとか狭心症や心筋梗塞のリスクとか・・・・そういうのはピンとこないんですよ。私みたいな今だけ良ければいいって感じの人種は、後先考えてなんかいないんです。基本馬鹿ですからねｗ
そして、そんな私がココに書いた通り休煙するんですよ。
タバコ休煙のススメ
何故か？
くさいんですよｗ タバコの臭いが嫌になったんです。
私は普段香水を使っているのですが、台無しじゃんと思うような臭いなわけですよ。いい匂いじゃないんです。臭いがくさいんです。タバコを吸っている同僚の口もくさいし、上司の口もくさい・・・・。この人達と同じ臭いは嫌！って思うようになったんです。
くさい ＝ かっこ悪い
なので、かっこ悪いおっさんは、最低でしょ。目も当てられないでしょ。おっさんというだけでも駄目なのに、くさいおっさんが生きていけますか？こりゃ駄目でしょう。わたしは、病気のリスクとかそういうのは馬鹿だからピンとこないんです。そんなことより、くさいおっさんにはなりたくないので、タバコを休むことにしたんです。おかげさまで12年間休煙を続けておりまして、家族からくさいと言われるのは、お酒を飲みすぎた時くらいで、普段は全く問題ございません。
喫煙率の低下
昨年のデータですが、喫煙率は大幅に下がっているのですね。昭和41年の 83.7％から昨年は28.2％だったそうです。50年で55ポイントも減少しているんですね。喫煙者は今や少数派なんですね。
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html 参考 成人喫煙率（JT全国喫煙者率調査）より引用
みなさんタバコ吸わなくなったんですね。若者の喫煙率もめちゃめちゃ下がってますよね。なぜでしょうか？なんで若者まで吸わなくなったのでしょうか？
喫煙者の方で私と同じ時代を歩んできた方ならわかると思います。みんなタバコを吸っていた理由があったんですよ。52年前・・・・私がまだ生まれていない昭和41年の喫煙率は83.7％ですから、タバコは大ブームだったわけですよ。なんで吸っていたんでしょうか・・・・。それは、
タバコ ＝ カッコいい
からですよ。映画やテレビの主役たちや憧れのミュージシャンが、みんな吸っていたんですよ。かっこよく吸っていたんですよ。タバコ吸ったらモテるんじゃないかと思っちゃった時代なんですよ。煙をくゆらせて、ハードボイルドにかっこつけたかったんですね。街を歩きながらタバコを吹かし、路上に捨てて靴の裏で火を消したりね。かっこつけたかったんですよ。しかも、大人にならないと吸えないじゃないですか。だから、カッコいい憧れの大人アイテムだったりしたんですよね。
しかし今じゃ、路上喫煙禁止ですよ。千代田区から始まった路上喫煙禁止は、もはや多くの地域に伝播しています。そして、駅前には喫煙所ができるようになりましたね。ちょっと納得出来ない喫煙場所もありますけどね・・・・それは以下に書きました。
駅前の喫煙場所について
喫煙場所でゴジラみたいにモクモク煙はいている姿ってカッコいいですか？喫煙ルームに入って、服から髪から全身にくさいタバコの臭いをこびりつかせてカッコいいですか？
そもそもくさいタバコの臭いはカッコいいと思われていた時代だから許されていただけですからね。見た目がかっこよくなければ、ただくさいだけなんですよ。そりゃ人気もなくなりますよね。なので
タバコ ＝ かっこ悪い
ということなんですよ。家族で禁煙してもらいたい人がいる方は、喫煙している方に言ってあげればいんです。
カッコ悪ｗ
さて、禁煙失敗した私は、9年後にタバコの臭いが嫌いになり、喫煙を休むことにしました。タバコは大人の嗜みです。かっこいい大人のアイテム・・・・でした。だからいつか吸う時が来るかもしれない。かっこよくなったら吸うかもしれない。だから休煙なんですよ。今吸わないのは、心筋梗塞のリスクとか受動喫煙で周りの人に迷惑がかかるとか、そんな大層な理由じゃありません。かっこ悪いから吸わない。もっとわかりやすく言うと、ブームの去った洋服を着ないことに似ています。ブーツカットのカッコいいデニムも、ブームが去ったらよほどこだわったかっこいい着こなしが無い限り着ません。若い頃に流行ったスタジャンとか、革のコートとか、もう合わせてないです。そんな感じです。
休煙ですから、自分の意志で休んでいるので、ペナルティもありません。今この場で喫煙してもまた、休めばいいだけ。禁止じゃないんです。そんなゆるい感じではじめた休煙は、結局12年続いています。
根性で禁煙するよりも長続きする休煙は、おすすめです。