Girls Planet 999 第8話の感想と投票について

残酷すぎるクリエーションミッション

娘と一緒にガルプラ第8話をリアタイで観ました。

前半はクリエーションミッションのグループ分けでしたので、
和気藹々と進むグループ分けは、見ている私たちも楽しくなりました。

勿論プロデュース48を観たので、このミッションは、
あのコンセプト評価バトルと同様で、グループ分け後、
共にステージを目指して練習をして本番を前に生存者発表会を迎え、
無情な別れを迎えるという残酷なシナリオです。

我が家では、カミさんはガルプラを観ません。

理由は女性参加者に対する仕打ちが観ていられないという理由からです。

私もこのサバイバルオーディションの面白さとしての演出は、
少し行きすぎていると感じてしまう部分もあり、
観ていて辛くなることもあります。

確かに参加者が過酷な状況を乗り越え成長していく姿を、
リアルに演出するためには、
より残酷なミッションを用意することが必要なのかもしれませんが、
日本のお笑いタレントではない、
デビュー前の若い参加者が夢のためとはいえ、
追い込まれていく姿を見るのは楽しくはありません。

「ガルプラ」と「スター誕生」の相違点

オーディション番組の特徴は、
参加者がデビューに向けて生存を賭けてミッションに挑戦し、
審査員の評価で生存か脱落が決まるものですが、
私たち昭和の世代では「スター誕生」が、
オーディション番組では最も有名でした。

1次審査➡︎2次審査➡︎最終審査➡︎テレビ審査と進み、
勝ち抜いた参加者10名程度が合格を賭けて争います。

審査員は会場の一般審査員と、ヒット曲を手がける有名作詞家、
作曲家、レコード会社のディレクターなどのプロ審査員で、
合格点となった参加者は、決勝大会に出演する権利を得ます。

決勝大会で審査をするのは芸能事務所やレコード会社のスカウトマンで、
具体的にデビューを見込める参加者に対してのみ最終的な合格を出します。

重要なポイントはデビューの判断は芸能事務所が判断しますが、
参加者の合格は一般審査員とプロ審査員に委ねられる点です。

まさに現在ブームとなっている、
サバイバルオーディション番組と酷似しています。

歴史は繰り返すと言いますが、まさにその通りだと思います。

ガルプラに感じた違和感

最近のオーディション番組のほとんどが、
過去のオーディション番組と似通っていますが、
ガルプラには少々違和感があります。

それは、マスターと呼ばれる審査員的立場にいる方の、
合格者決定権が弱い点です。

彼らが選出できるのは、
プラネットパスによる各国1名だけ指名のたった3人です。

ほとんどの合格者は一般視聴者の投票で決まります。

これは、ガルプラの方式が悪いと言っているのではなく、
視聴者の投票にウェイトが置かれているのは、
とても良いことだと思うのですが、
今回のガルプラでは一部の視聴者の中で、
フェアではない方法で大量投票をする方がいることを知ったため、
普通に投票している視聴者や、
実力が伴わない参加者の戸惑いを考えると、
少し問題があると感じました。

フェアではない方法は、あえて解説しませんが、
あるガルプラ参加者への大量投票を呼びかける韓国語のツイートの中で、
アンフェアな投票方法を指示しているものを見つけてしまい、
内容がひどいものだったので、ショックを受けたのです。

日本のアイドルグループや他国オーディション番組でも、
人気投票券の大量購入などの行為が問題視されたことがありましたが、
それをも実力の内と解釈される方が多いようなので、
指摘しても暖簾に腕押しなのだと思います。

ただ、実際にミッションに挑戦している参加者が、
そのような投票行為で合格することに対して、
問題なく受け止めることができているのであれば良いのですが、
実力や実績が自分よりも上位であるはずの参加者が、
涙を流して敗退していく姿を見て、
心が壊れてしまわないかが私は個人的に心配です。

オーディションに参加している方々は、一部の参加者を除いて、
このオーディションで脱落したからといって夢を諦める必要はなく、
また夢に向かって次の挑戦をすることができます。

しかし、心に傷を負ってしまったとしたら、
次への挑戦の妨げになってしまうかもしれません。

本人に罪はないにも関わらず、
夢を壊しかねないダメージを負ってしまうリスクがあるので、
考えすぎかもしれませんが、
応援する側にも注意が必要かもしれません。

投票についての考え方

すでに投票については、
衆議院選挙などと似ているということを以前書いたのですが、
一部のYouTuberさんやTwitter界隈で、
誤解を生じる投票方法についての解説があり心配でした。

今は落ち着いたようでよかったです。

死に票は、衆議院選挙のように小選挙区で投票を行った場合、
当選するのは1名だけなので、
落選した人に入れた投票が死に票となります。

しかし、今回のガルプラの投票に当てはまるのは、
この小選挙区制ではなく、
1993年まで日本の衆議院選挙で採用されていた中選挙区制です。

この制度は当選枠が複数あり、
1つの政党で当選枠を独占することもありました。

つまり、2名当選枠があるのに、
A党が2名とも当選して他の党が落選してしまうパターンです。

この状況を覆すために、A党の1名に大量に票を集め、
もう片方の票が当選圏外まで減れば、
A党1名、B党1名という当選結果が得られます。

これが、今回ガルプラで言われていた死に票のカラクリです。

しかし、これはガルプラのようなグローバルで、
比率の違う複雑な投票方式の場合、
票を読むのがとても難しいですし、
確実な組織票がなければ作戦として成り立ちません。

Aさんを当選させるために集中して、
確実に当選圏内にいる人に集中投票ができれば、
ライバルがいなくなるので、
組織票が多いところが勝利する可能性が大きくなります。

ただし、日本の私たちの票はグローバル票なので、
お気に入りのKグループ参加者のために、
JグループとCグループの死に票をたくさん作っても、
勝利するのはKグループの強力な組織票を持っている参加者になります。

これが極端に進むと、JとCの当選枠が1ずつとなり、
Kグループ7名、JとCグループはそれぞれ1名の9人グループが誕生します。

勿論、最終投票は方式が変わるのでこのようにはなりませんが、
私たちが、Jグループの2位以下の参加者を応援しているのであれば、
絶対にやってはいけないことですね。

確実に勝つための方法

選挙を実際に経験した人や、
投票依頼をしたことがある人ならばわかることだと思いますが、
選挙で勝つためには候補者を身近に感じることと、
組織で応援することと、継続的な応援依頼が重要です。

ガルプラの場合、個人でネットを介して楽しんでいる方が多いと思いますし、
繋がりもSNSが基本なので、
応援依頼もSNS上での発信になってしまっていると思います。

参加者を身近に感じるために効果的だと思うのは、
すでに多くの人がやっているyoutubeなどでの応援動画や、
布教シートと呼ばれる参加者応援用のフライヤーですね。

過去動画や写真などの紹介もかなり効果があると思います。

特にガルプラ本編で好印象であったシーンの切り取りなどは、
かなり印象に残ると思います。

問題なのは組織的な応援と継続的な応援依頼なんですよ。

これはとても難しいと思います。

ただ、同じ参加者を応援するということで、
繋がったフォロワー同士を組織と考えれば、
より多くの方と繋がって応援意識を高め合うことが良いと思います。

ところが勘違いしてはいけないのが応援依頼で、

SNS上で新たに新規ファンを増やしていくのは、
なかなか難しいのが現実です。

すでにSNSに集う人の多くは、
すでに目当ての参加者が決まっていることが多いと思われますし、
ガルプラに興味のない人に依頼をするのはかなり難しいですよね。

票を確実に増やすためには、リアル世界で布教する必要があります。

例えば家族にガルプラを紹介して、応援をしてもらったり、
親戚にお願いすることで、1票が何倍にも増えていきます。

友達などには、なかなか言いづらい人もいるかもしれませんが、
例えは、頼み事をされたりした際の交換条件で、
お願いしてみるのも良い作戦だと思います。

参加者を勝たせるためには、具体的な行動がどうしても必要なのです。

とはいっても韓国票がとても重要な今回の仕組みなので、
そこまでやっても勝てるかどうかはわかりません。

日本の選挙ほど浮動票の率は多くはないと思いますので、
投票をお休みする行為だけはしない方が良いと思います。

あとは、今後のミッションでの参加者のパフォーマンスや、
ビハインドでの印象が結果に大きく左右されると思いますので、
しっかりと見守っていきたいと思います。