Queendom2 #8に見たKep1erの成長

感動のQueendom2#8

人生は戦いです。

そして、常に戦い続けなければなりません。

今私たちが生きているということは、私たちの祖先が、厳しい自然災害や人類同士の争いに勝利し続け、生き続けたことの証明にほかなりません。

今この瞬間も世界中で戦い続ける人々がいます。

自分のため、愛する人のため、国家のため、信じるもののため、人は戦い続けるのです。

学校や職場でも家庭においても大なり小なり争いはありますが、自分の幸福を成しえるために他人の人生を踏みにじる、犠牲を伴う戦いは、良い戦いだとは思いません。

自分だけでなく他者をも幸せにするための戦いこそ真実の闘争であり、まさに平和のための模範活動だと思います。

特に文化的な闘争は、相手を尊重しながらより高みへと成長する素晴らしい活動で、多くの感動を生み出します。

今回のQueendom2#8には、そのような感動がいっぱい詰まっていました。

戦い続けるKep1erを襲う絶望感

私たちKep1ianが応援するKep1erは、2021年8月6日から放映されたサバイバルオーディション番組、ガールズプラネット999を勝ち抜いた9名で構成されていますが、2022年1月3日のデビューから、たったの88日でQueendom2に出演しました。

ガルプラで長い期間サバイバルオーディションを戦い抜き、デビューしてすぐに、サバイバル番組に出演というのは、当初心配する声もありましたが、Kep1erのメンバーはいつも元気いっぱいで、前向きな表情を番組内では見せてくれていたので、大きな心配もせず、番組を楽しんででいました。

しかし、実のところKep1erのメンバーたちは、決して良い状態ではではなかったのです。

ガルプラから戦い続けている彼女たちに蓄積する疲労と、ステージ練習のために削られる睡眠時間。

それに加えて新人としてのプレッシャーや恐怖。

そして、頑張っても、頑張っても伸びない成績に対する絶望感。

メンバーのモチベーション低下は、私たちの想像を超えていたようです。

正直、実力は出演されている先輩グループと比べて全く引けを取りませんし、ダンスに関してはKep1erのほうが勝っている部分も多々あると思います。

自らの実力を理解しているKep1erだからこそ、ステージが評価されないことへの不安は相当なものだったのかもしれません。

冷静に考えれば当たり前のことかもしれませんが、いくら歌がうまくても、いくらダンスが上手でも、プロとして観客に評価されるかどうかはわからないものです。

大衆の心に響く何かがなければ、上手さだけでは生き残れないのがプロの世界なのかもしれません。

私はQueendom2放送の最初の段階からそのことがとても心配でした。

それは、新人として元気よく、盛り上がってるメンバーをよそに、ユジンリーダーだけが、神妙な面持ちだったからです。

7年間、CLCとして活動してきた彼女は、上手さだけではどうにもならない何かを悟っていたのかもしれません。

CLCは7年の活動で1度しか1位を獲得できませんでした。

あれだけ実力があり、ビジュアルも優れているグループでさえでも、大衆に認められることはとても難しいことなのだと思います。

Kep1erはQueendom2で、第一次ミッションが4位、第二次ミッションが5位という成績で、#6と7で放送されたユニットステージでは、Kep1erだけが最下位の3位を獲得してしまいました。

優れた能力を備えていても、ステージで勝つことが出来ない。

それが、オーディションとは全く違う点です。

そのことをKep1erとKep1ianは目の当たりにしました。

Kep1ianの言葉に救われたKep1er

番組の都合上、時系列が前後していましたが、今回放送分のビハインドは、第二次ミッション放映後だったようです。

Kep1erはファンに対してドッキリを仕掛けて、楽しくミーティングを開始し、第3次ミッションの課題曲を決めるシーンが流れました。

候補の楽曲が出そろい、終了と思われたときに一人のファンが手を上げます。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

「Queendom2のオンエアを昨日見たんですけど、ストレスを多く感じているなと思いました」

「ストレスを受けずに楽しくやってほしいです」

「1次、2次バトル本当に良かったと思います。これからもうまくできると思います。Kep1ianは、いつもKep1erのことを信じているので、何の心配もなくステージに立ってほしいです」

全世界中のKep1ianを代弁するような温かい声に答えて、まずはヨンウンさんが答えました。

「正直、多くの応援とコメントのメッセージを見ましたが、本当に最高。Kep1erしかない。そういう言葉を本当に聞きたかったです」

ヨンウンさんの言葉は最後のほうで涙声になっていました。

そして、呼応するかのように涙を堪えていたユジンリーダーも顔を手で覆って泣いてしまいます。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

落ち込むメンバーを何とか励まそうと努力をされていたんですね。

相当苦しかったはずなのに、それを見せず必死に我慢されていたのだと思います。

それは副リーダーの舞白さんも同じでした。

「私はメンバーの皆さんのことが、本当に好きです」

「メンバーが傷つくのも嫌だし、メンバーのみんなが、悔しがっているのも見たくありません」

「でも、仕方なくそういう状況に直面したから、本当につらかったです」

と泣きながら本心を吐露してくれました。

そして「でも、こうやってファンの皆さんに会えて・・・」

「もっと前向きな気持ちで、これから、Kep1erファンの皆さんと一緒に前を向いて、突っ走りたいと思いました。本当にありがとうございます」そう決意を語ります。

このシーンを見て、彼女たちのストレスが私たちが想像している以上だということがわかりました。

本当に大変でつらかったのだと思います。

会場と一体になった最高のステージ

今回のKep1erは、ステージも選曲も順番も最高でした!

結果はわかりませんが、私はとても感動しました。

上手く言葉にできないかもしれませんが、上手くやろうとする気持ち以上に、私たちは負けないという気迫が最初から最後まで、途切れることなく感じることが出来たステージだったと思います。

特に舞白さんは最も得意なキーで、力強く前面に大きく響く歌声は見事でした。

また、ダヨンさんのボーカルもかなり目立っており、存在感が際立っていました。

特に最終版の踊りながら歌う部分は、これでもかというくらいに気持ちが伝わってきました。

上手い下手などよりも、魂を揺さぶられた圧倒的なライブ感が観客にも伝わったと思います。

原曲は少女時代の The Boysです。

2011年の曲とは思えないほどのカッコよさですし、これをコピーしたとしても少女時代の完成された世界観を再現することはとても難しい楽曲です。

しかし今回、Kep1erは完全にKep1erらしくアレンジをしてきました。

もちろんオリジナルへのリスペクトも忘れていない素晴らしい構成でした。

ユジンリーダーは言いました。

「Kep1erがいるからKep1ianがいる。Kep1ianがいるからKep1erがいる」

Queendom2の戦いの中でKep1erのメンバーは、確実にガールズグループとして大切なものを一つ一つ吸収し、間違いなく成長しています。

今後、KPOP界を代表する伝説のグループになるかもしれません。