Queendom2 3話の感想
ステージを制する者はすべてを制す
応援しているKep1erを、オーディション番組(ガールズプラネット999)から見続けているので、Queendom2のステージを素直に観ることが出来ていない自分に気付きました。
Queendomは、その年を代表する女性アーティストのナンバーワンを決める、サバイバルカムバック番組で、合否を判定するオーディションではないんですよね。
ですから、参加者の歌唱力やダンススキルの評価をするのではなく、既にデビューし、活躍しているアーティストが、ライブ会場の客席参加者やテレビやネットのオーディエンスに対して、どれだけ良いステージを作り上げることが出来たかが、とても重要であり、投票の判断基準になりますね。
参加アーティストの魅力を最大限に引き出すことはもちろんのこと、代表曲を新たにアレンジし、ダンサーさんを加えた華やかなダンスパフォーマンスや、ストーリー性のあるコンセプトや、舞台の装飾やオブジェの準備など、ステージは、アーティストだけではなく多くの方々の協力を得て作られるものなのだと思います。
とは言いつつ、前作のQueendomでも、今回のQueendom2でも、参加しているアーティストは、様々な意見を言って、自らステージ作りをしているように見えます。
しかし、今年デビューしたばかりの、我々Kep1ianが応援するKep1erはどうでしょう。
ほとんどステージ経験がなく、準備された課題を必死に挑戦してきた彼女たちにとって、Kep1erとしてのステージをイメージすることが出来るのでしょうか。
Kep1erは、今回のQueendom2のステージが観客の前で初めて披露する舞台でした。
他の5組の先輩アーティストも、様々苦労をされていることは知っています。
しかし、経験値が全く違いますよね。
ステージを制して観客を虜にするためには、どうしても経験が必要だと思います。
Kep1erにとってQueendom2は予想以上に過酷なプログラムだったのかもしれません。
今回はカバー曲対決
Queendomにおけるカバー曲対決は、単なるカバーではありません。
相手チームの曲を自分たちのチームで再解釈し、披露するもので、物真似や歌真似とは全く違います。
曲の本質部分を残しながら創造をする必要があるのです。
前回のQueendomのカバー曲対決では、OH MY GIRLが、LOVELYZの「Destiny」を東洋的なファンタジー風に仕上げました。
初めて観たときは、OH MY GIRLの持ち歌だと勘違いするほどの見事なカバーで、古き時代を彷彿とさせる衣装、白い布を使った神秘的なダンス、強烈なラップから2人のメインボーカルによる素晴らしいロングトーンによるハモリなど、まさにステージを制し、会場を圧倒しました。
宇宙少女はバンパイアのコンセプト?
トップバッターである宇宙少女は、前回のステージでストーリーの中心となる砂時計のオブジェを本番中に壊してしまい、描いた通りのステージをやり遂げることが出来ませんでしたが、ステージ自体はとても素晴らしいもので、観客の心をつかみ、1回目の評価はなんと2位という成績でした。
そのような好成績でも、予定通りのステージ出来なかったことに悔し涙を流すメンバーの姿をみると、本当にプロのアーティストだなと感じました。
今回はGFRIEND(VIVIZ)の「NAVILLERA」をカバーしました。
原曲のステージを観てから宇宙少女のステージを観ると、宇宙少女がどのくらい勝負をかけて「NAVILLERA」を新解釈したのかがわかります。
導入部分からヤバいですよ。
会場のだれもが想像できなかった世界観だったと思います。
そして、1回目のステージ中に割れてしまった砂時計のオブジェクトを、あえて使用して自分たちの世界観をつなげていくアイデア。
原曲にはないカッコいいラップとハイトーンのコーラス。
そして全員による力強い掛け声など、最初のステージであるにもかかわらず、素晴らしいステージでした。
LOONAの実力
新型コロナの影響で、1回目のステージ辞退を余儀なくされたLOONAは、今回がQueendom2の初ステージとなりました。
ビハインドからも彼女たちのステージに対する意欲や自信が伝わってきて、今まで多くの経験を積み重ねながら、様々な苦難や困難を乗り越えてこられたことがうかがえました。
曲の交換相手は、前回断トツ1位のヒョリンさん。
SISTAR時代のヒット曲「Shake It」を選びました。
原曲のステージが既に完成されていて、これ以上の盛り上がりを作るのは相当難しそうな曲です。
しかも、SISTARはヒョリンさんだけでなく、強力なボーカリストがもう一人います。
Kep1erのキム・ダヨンさんも出演されていた、プロデュース48でボーカルトレーナーを務めたソユ先生です。
ものすごくきれいな高音域を歌われる方で、この方とヒョリンさんの強力な歌の掛け合いを再現することだけでもものすごくハードルが高いと思いました。
しかし、LOONAのすごさはそのハードルを越えるどころか、全く違うものに作り変えてきたところです。
SISTARの「Shake It」はセクシーなダンスと強力なボーカルが特徴でしたが、LOONAは12人というメンバーの多さを生かして、陽キャ組とオタク組のようにチーム分けをし、可愛らしく、ところどころに楽しい演出が施されてるミュージカル仕立てにしました。
とてつもなく完成度が高く、最後まで全く飽きさせない素晴らしいステージに、会場だけでなく出演者の全員がびっくりしたと思います。
LOONAは本当にすごいチームだと再認識しました。
ブレイブガールズのMVSK
今回のQueendom2で、毎回楽しい雰囲気を出してくれているお姉さんチームのブブゴルは、ビハインドの序盤では、いつもの愉快な姿を見せてくれましたが、新型コロナに感染し練習がまともにできなかったばかりでなく、後遺症で痛めた喉が回復せず、本番直前まで本調子ではないことが分かりました。
のどの痛みは先々にも影響が出てしまう場合があるので、本当に無理はできないのですが、さすがにプロのアーティストは違いますね。
ちゃんと調整してきました。
全員が意見を出し合いKep1erの「MASK」を大人らしいバージョンで披露しました。
私は個人的に、Kep1erの「FIRST IMPACT」は1曲目の「See The Light」から「WADADA」そして「MVSK」までノイズキャンセリングヘッドフォンを有線で接続し、イコライザーをかけて、音量大き目で聴くのが好きです。
何度も聴いたMVSKがどのように料理されるのかとても楽しみでしたが、まさかの怪盗コンセプトで、次々に宝物を盗み、最後に大量のお札をばら撒いて会場にいるすべての人のハートも盗むという、ものすごく面白い演出でした。
ボーカルが本調子であればもっと素晴らしかったのでしょうが、不調を感じさせない見事な構成でKep1erだけでなく、多くの人が心から楽しめたステージでした。
Queendom2は本当に面白い音楽番組なので、まだ見れてない人は絶対に見たほうがいいですよ!