Girls Planet 999 第7話の感想(1)
素晴らしい精鋭だらけのステージ
最高に盛り上がった7話をリアタイで拝聴し、
今朝方もう一度観てきましたw
多くの素晴らしいステージを観ることができて大満足です。
今回はコンビネーションミッションの後半戦で、
ABEMA TVのタイトルが「精鋭だけのステージ」となっていましたから、
前半組よりも後半組に勝利チームが多いということかな?
と想像したら本当にその通りでした。
でも私は前半後半ともに良いステージだったと思いますし、
後半だけが良いとは感じませんでした。
そもそもボーカル担当の参加者がダンスやラップに行かざるを得なかったり、
その逆もあったりと、とても過酷なバトルでしたから、
勝敗の決め手となったのは個人の技量だけではなく、
グループとしての団結力と表現力が重要だったように思います。
リーダーの条件
勝負はリーダーの決意によって決まります。
メンバー全員の力を発揮させることができるか、
それとも不完全燃焼で終わってしまうのか。
それらは全てリーダーの力で左右されます。
そもそもリーダーになるということは
「目立ちたいから」とか「ちやほやされたいから」
という不純な自己満足ではなく、
自らはもちろんのこと、メンバー全員の勝利の全責任を負うということです。
これは、どのような組織にも言えることで、
自分の欲望を満たすためだけに、
ただなんとなく存在しているリーダーに組織を幸せにする力はありません。
そのようなハリボテの組織は自滅するか外敵に倒されてしまうことは、
過去の歴史を見ても明らかです。
ガルプラは短期間の間にさまざまなミッションが用意され、
ミッション毎にチームが作られます。
参加者は自ら望んでリーダーになる人もいれば推薦されてなる人もいます。
番組の性質上リーダーになることで注目を集め、
映像が使われることが多くなるかもしれません。
しかし本来の目的はオーディションを最後まで生き残ることですから、
チームがミッションに勝利し、ベネフィットを得、
自分を含むチーム全員の生存確率を格段に上げることこそ、
リーダーの使命であると言えます。
坂本舞白に見る理想のリーダー像
各チームとも困難を乗り越えて、
全員が素晴らしいステージをやり遂げることができましたが、
中でも素晴らしいチームワークを見せてくれた3チームが特に印象に残りました。
まずは3人のグループで見事勝利を収めた、
坂本 舞白リーダー率いる마지야(マジャ)のITZY In The Morningです。
事前に発表されたショートバージョンのチッケム再生回数は、
数日で100万超えとなり、全参加者の中でもトップの視聴数となりました。
舞白さんは前回のミッションでもリーダーを務め勝利していますので、
日本人リーダーとして2連続勝利という快挙を成し遂げました。
今回は中国人メンバーで運営側の編集の影響もあってか、
少々怖い印象が話題のフー・ヤーニンさんと、
デビュー組で素晴らしい美貌の持ち主、
Cherry Bulletのホ・ジウォンさんとのチームとなりました。
ヤーニンさんは、初回に悪言を吐くシーンがあり、
昔でいう女番長のようなイメージが漂っていたので、
チーム編成時に舞白さんがビビっている様子がとても不安な様子に見えました。
そして、積極的にガンガン意見を言う、
ジウォンさんとヤーニンさんに挟まれた舞白リーダーが、
インタビューで語った言葉がこれです。
「平和に過ごすために一生懸命頑張りました」
「チームメンバーが決して喧嘩することがないように平和を作るリーダーになりたいと思います」
これは、聖徳太子が十七条の憲法の第一条に制定した
「和を以て貴しとなす」そのものの考え方です。
当初は2人の意見に押されて舞白さんの力が発揮できなくなるのではないか、
と心配していたのですが全くの杞憂に終わりました。
ヤーニンさんは以前とは別人のような笑顔いっぱいの可愛らしい姿に、
歳下のジウォンさんは先輩を立てる謙虚でかわいい後輩に変わって見えました。
実は本来、二人とも心優しい素敵な女性なのです。
サバイバル番組なので、
どうしても本人の本心ではない部分も放送に使われてしまいますので、
今ひとつ人気に繋がらなかったのかもしれません。
しかし、舞白リーダーが「和を以て貴しとなす」を実践したので、
3人が本当に仲良くなり実力を十分に発揮できたのだと思います。
3人の力が合わさったステージは圧巻でした。
伝説のステージと呼んで良いと思います。
また、前回のミッションでリーダーを務めたにもかかわらず、
敗退してしまったヤーニンさんは、
年下の舞白さんのリーダーシップに惚れ込み、
信じてついて行くことを決意したようでした。
放送ではサラッと流れていましたが、
敗戦のリーダーが年齢の若いリーダーを推薦すると言うことは、
並大抵のことでは無いと思います。
ヤーニンさんには舞白リーダーの資質が見えたのだと思います。
だからこそプライドを捨てて、
恥ずかしい気持ちを押し込めて、
純粋に仲間に加わりたかったのだと思います。
7話でヤーニンさんが舞白さんにじゃれつく姿を見れば、
より一層惚れ込んだというのがわかるような気がします。
さらに、少々テキパキと物事を合理的に進めてしまいがちな、
ジウォンさんにも変化が見られました。
NHKで放送された「ザ・ヒューマン」で、
親元を離れ単身韓国に渡ってきたCherry Bulletの日本人メンバーを、
実家のお店に連れてきて食事を振い
「私に友達もいないので、遊んでもらっているんです」
と笑顔で話すシーンがあるのですが、
本来はとても優しくて、面倒見が良いお姉さんなのです。
ところが、前のミッションでは積極的に意見を言い、
少し強引に見えるような映像ばかりが印象に残ってしまっていました。
今回は日本人の舞白リーダーをキリングパートに推薦し、
支える立場となって、謙虚で一生懸命な面がクローズアップされていて、
とても良かったと思います。
真のリーダーは更なる高みを目指し勝利する
舞白リーダーの目標は、
仲良くなることで終わりではありません。
その先に誰もが成し遂げられなかった挑戦がありました。
それは、ボーカル審査のミッションにもかかわらず、
ダンスを取り入れて発表するというものです。
すぐに、Produce48のポジション評価バトルの時に、
ボーカル&ラップでBLACKPINKを披露したチームのリーダーが
「ダンスを入れる」といって審査員たちにめっちゃ怒られてたのを思い出しました。
今回も「ボーカル審査なのに何やってんの!」
などど怒られるのではないか、
折角団結できたチームワークにヒビが入るのではないか、
などと心配をしていました。
しかし、中間審査でのマスターの反応は
「もっと頑張れ」的なとても前向きなアドバイスだったのです。
それは、すでに3人の完成度が、
否定できないくらいに高かったからだと思われます。
3人は更に研究を重ねて歌とダンスを追求し結束力を高めます。
その結果、誰も観たことのない、
ボーカルポジションでありながらフルにダンスも披露するという、
前代未聞の最高のステージが完成したのです。
舞白さんは、カラーの違う3人の力を、
日本人が古来から大切にしてきた「平和の力」で結束させ、
さらに高みへと登らせていくことに成功しました。
本当に素晴らしいリーダーだったと思います。
残念ながらこのチームは今回きりなので、
2度と見ることはできないのですが、
続けて観てみたいと思うくらい、
とても良いチームだったと思います。