海外ドラマ デイアフターZは かなり良いから観るべきだよ
海外ドラマ「デイ・アフターZ」はかなり良いよ
huluで配信されているデイ・アフターZを一気に観ました。
正月のお休みはドラマ漬けでしたねw
ゾンビ好きの私ですから、
デイ・アフターZは結構前からその存在に気づいていたんですが、
やっぱゾンビと言えばジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」が原点ですので、
ロシア版と聞いた時点で拒否ってしまっていました。
そもそもロシアの映画ってあんまり観たことがないですし
(トルストイの復活くらいかな)
ゾンビとロシアが全然結びつかないんですよ。
なのでずっと敬遠していたんです。
ゾンビの定義
そもそも映画やドラマに出てくるようなソンビは実在しませんけど、
ソンビといえばゾンビウイルスに感染して死んだ後、
死人として復活するアレですよね。
様々な国で作成されたゾンビ映画がありますけれど、
大体同じようなキャラクターですね。
広く世間に定着しているゾンビ定義は、
こんな感じですかね?
- 出所不明のゾンビウイルスが存在している
- 噛まれると感染する(接触感染)
- 感染後数日の潜伏期間を経て発症する
- 発症後直ちに死亡し数分〜数時間後にゾンビとして復活する
- ゾンビに人間らしい感情や知性は原則残っていない
- ゾンビは栄養源としてではなく習性で生きた人間を食う
- 匂いには鈍感だが音には敏感に反応する
- 基本走らない(最近のは結構走る)
- 脳を撃たないと(刺さないと)仕留められない
この定義内で色々なドラマを作り、
作品を盛り上げていくんですよね。
観ている側もゾンビの定義を理解しているから、
様々なシチュエーションでソンビ映画ならではのシーンとか、
その後の展開を知りつつ楽しんで観ちゃう傾向にあると思います。
例えば、
- 脇役の恋人が最初に噛まれて感染が拡大しちゃったり
- 最初は頭以外を撃つので何度も立ち上がるゾンビにパニックになったり
- 誰かが頭をたまたま撃ってみんなに急所は頭だ!とか言ったり
- 逃げても逃げてもゾンビに囲まれたり
- 主人公の相棒が中盤で噛まれて相棒だから何とか治そうとしたり
- 相棒が俺が死んだらお前が俺を殺せとか言ったり
- 泣きながら相棒の頭を撃ったり撃てなかったり
- 最後は何とか生き延びるんだけど何も解決しないままだったり
こんなパターンですよね。
私も結構色々ソンビ関連のドラマや映画は観てきたんですが、
ロシア版のゾンビドラマは観てびっくりしましたよw
さすがロシアと言うべきか
私が大好きな作家は、
フョードル・ミハイロビッチ・ドストエフスキーだったりします。
なので、私の持つロシアのイメージは、
「罪と罰」や「白痴」「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」のイメージなんですよ
狂気と不幸と愚かさでドロドロとしているにも関わらず、
美しく、気高く、愛に満ちている・・・・。
それが私が勝手にイメージしているロシアです。
アメリカやイギリスのドラマばかり観ていたので忘れていましたが、
ロシア文学(そんなに読んでるわけじゃないけどw)
私は最高に好きなんですよ。
そこで、デイ・アフターZの話に戻りますけど、
ものすごく独特な世界観なんですよ。
そして、アメリカドラマにはないシュールな映像美と、
ロシア的ゾンビの定義がぶっ飛んでいるんですよ。
あらかじめ言っておきますが、
宣伝で言っている「ロシア版ウォーキングデッド」とか、
「美女だけがゾンビになる」っていうのは忘れた方がいいですね。
まあ、大ヒットドラマの、
ウォーキングデッドの人気にあやかりたいっていうのは理解できますが、
ウォーキングデッドはかなり正統なゾンビドラマですよね。
古来のゾンビ定義からほとんど外れていない素晴らしい作品だと思います。
しかし、デイ・アフターZは、
決して「ロシア板ウォーキングデッド」じゃありません、全く違います。
ゾンビの定義からして全く違うし、
ストーリーに描かれている、
人間の狂気や不幸や愚かさと、
映像で魅せる美しさや愛がとっても素晴らしく、
今まで見たことのない作品です。
是非「ウォーキングデッド」と比べずに、
まっさらな状態で観ていただきたいですね。
ロシア版ゾンビは「ムラニア」と言うよ
デイ・アフターZに出てくるゾンビは「ムラニア」と呼ばれています。
訳すとゾンビなのかもしれませんが、
ロシア語の発音通り「ムラニア」の方が雰囲気出ると思うんですよね。
是非日本語訳は変えてもらいたいですね。
ムラニアとゾンビの違いはだいたいこんなところです。
前述に習って書いてみました。
- 出所確かなゾンビウイルスが存在している
- 元ウイルスは空気感染で、その後噛まれると感染(接触感染)
- 若い健康な女性に限り感染後直ぐに発症(その他は即死で復活もしない)
- 発症後直ちにムラニアとして行動する
- ムラニアに人間らしい感情や知性は残っており、話もすることも可能
- ムラニアは食事をするがブドウ糖が主な栄養源で敵とみなせば人を襲う
- 人間以上の能力を持つ(叫声、マインドコントロール、爪による攻撃等)
- シュールな歩行や走法
- 脳を撃たないと(刺さないと)仕留められない
全然違うでしょ。
ゾンビやウォーカーと呼ばれる死人は、
知性のないケダモノでしたが、
ムラニアという死人は人間を超える存在です。
なぜ女性だけが感染し発症するのかというのも、
物語の大きなポイントです。
また、通常のゾンビの体は次第に朽ちていくのに対して、
ムラニアは食事も取りますから、
体はキレイなままです。
ただ、黒目が異様にデカくなるんです。
この映像は慣れるまでちょっと怖いですw
「美女だけがゾンビ」じゃなくて
「健康で若い女性だけムラニア」になる
この点もちゃんと抑えないとダメです。ムラニアになれるのは女性だけ。
しかも、健康な女性以外は感染しません。
顔の好みは人それぞれですからなんとも言えませんが、
太ったムラニアは存在しません。
ロシアでは太っている人は健康体ではないという認識なのかもしれませんね。
とにかくムラニアは全員スタイルが良いです。
そして、シュールな歩き方やパントマイムのような動き方にも特徴があります。
一気にシーズン3まで観ちゃいましたが、
早くシーズン4が見たくて仕方ありません!
でも、あえて言うと、
私が知る限り通常のドラマではあり得ないNGな部分もあるんです。
ストーリーには関係がないので書きませんが、
ちょっとがっかりなところがあります。
もしかすると低予算で作成しているのかもしれません。
今以上にヒットすればクオリティも上がるかもしれませんね。
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