家庭内LANの配線工事に挑戦してみた

2020年3月20日

無線LANが常識になっているけれど

オフィスでも無線LANが常識になって、LANケーブルを使用することはほとんど無くなってしまいました。

昔は各テーブルにLANのローゼットがセットされて、PCとそのローゼットをRJ45のLANケーブルで接続して使っていましたよね。

ノートPCにもLANポートが標準装備されていたり、なければLANポート増設用のLANカードを使用してケーブルに接続しました。

オフィスがフリーアドレス化されて電話もスマホを利用して会社の電話を受信できるようになって電話機も無くなってしまいましたから、フリアク(OAフロア)の下には電源ケーブルくらいしかありません。

電話やLAN敷設工事会社さんは商売上がったりだと思います。

もちろん無線LANよりもケーブルで繋げたほうが速度は早いんですけど、体感的に差がないんですよ。

だったら余計なお金をかけずに無線LANにしてクラウドPBXを利用したほうがオフィスの見た目もきれいですし、フリーアドレス化が容易なので働き方改革も進めやすいと思います。

もちろん自宅(当時は集合住宅)のネットワークも昔はLANケーブルを使っていましたから。

パソコンの設置場所はルーターの設置場所に近いところに置く以外考えられませんでした。

部屋の床はフリアクになっていませんから、モールなどを購入して壁を這わせないと部屋間のLAN敷設は難しいですよね。

しかし、モールなどは不自然で見た目も悪いし正直面倒なので結局はルーターとパソコンは同じ部屋のほぼ同じ場所に設置するしかありませんでした。

無線LANルーターが手頃な値段で購入できるようになって、部屋の好きな場所でインターネットができるようになった時は、もうLANケーブルを購入することはないだろうなと思ったくらいです。

一軒家に越してきた時も無線LANのアクセスポイントで各部屋にほぼアクセスできることを確認できていたので、CD管はあるのですが、使用することは考えていませんでした。

結構長い事使っている無線LANルーターも子どもたち(私も)が夜中までスマホをしすぎないようにタイマーを設定したり、MAC Addressを登録して未登録の機器は使えないようにするなど、ちゃんと働いてくれていますので何の不便も感じていませんでした。

ところがここに来て問題が出てきてしまったんです。

一つは無線LANが使用できない時間帯(タイマーセットしちゃったので)にHuluとかアマゾンプライムビデオが観たかったり(我慢しろよって話ですが)、たまにゲームで不具合が出たりしたので、暫定的に昔使用していたCAT5のLANケーブルをPlayStation4とルータに直接つなげてみたんです。

当たり前ですが普通に観れるし、速度が速いからかエラーも出なくて、とても快適でしたので、夜な夜なLANケーブルを繋げてPlayStation4を使うようになっていました。

しかし、無線LANルーターとPlayStation4の設置場所は離れているため、数メートルのLANケーブルを都度抜き差ししなければならず、結構面倒くさいですし、LANケーブルは微妙に短くて床につかないので、モールで隠すこともできません。

LANケーブルを買って配線しないと根本的な解決にはなりませんが、やるとなると部材の購入が必要ですし、作業の時間もかかりますから中々やる気スイッチが入りませんでしたが、新型コロナウイルスの影響で様々な予定が中止になったりして時間ができてしまったのでようやくスイッチが入りまして、LAN配線をすることにしました。

CD管と必要なケーブルの長さを確認する

部材の購入前に必要なのはCD管の確認です。

まず、無線LANルーターを置いてある場所にはCD管が集まっていますので、そのコンセントカバーを取り外し、各部屋に通っていつと思われる管の先を確認します。

そして、テレビやPlayStation4が設置してある場所のコンセントカバーも外して繋がる先のCD管を特定します。

とは言ってもCD管に各部屋の番号や記号などが書いてあるわけではないので簡単には特定できません。

そこで掃除機を使用します。

テレビ側のCD管に掃除機の吸い込み口をつけて無線LANルーター側の複数あるCD管に指を当てて特定します。

CD管は結構奥の方に引っ込んでいるので掃除機をそのまま当てても無理なので吸い込み口を自作しました。

スピンドルタイプのDVDメディアのケースを加工しました。

これなら奥に引っ込んでいるCD管に直接掃除機をくっつけることが可能です。

カミさんにお願いして片方のCD管に掃除機を当ててもらい対となる部屋のCD管に指を当てて掃除機の吸い込む風を確認します。

無事に確認が出来たので、今度はすずらんテープを用意してCD管に通します。

すずらんテープを掃除機で吸い込みます。

コンセントからコンセントまでの直線距離は大したことないのですが、CD管は結構入り組んでいて結構な距離があります。

無線LAN側のコンセントにはCD管が集中していました。

CD管に通したすずらんテープを一度引き抜いて長さを測ると、10m以上ありました。

必要なLANケーブルの長さが判明したので、再度掃除機を使ってCD管にすずらんテープを通しておきます。

もうちょっと管が長いとやりやすかったんだけどね。
カバーをするとこんな感じ

家庭内にLANに必要な物を購入

Amazonで必要なものを一式購入します。

■LANケーブルとRJ45コネクタ

LANケーブルはコネクタの付いていない100mのケーブルで、色は何色でもよかったんですが、カミさんのリクエストで白にしました。
コネクタは100個入りの普通のコネクタです。

■かしめ工具とテスターと5ポートHUB

かしめ工具はRJ45コネクタ用であればなんでも良いかと思います。
私はエレコム製を購入しました。
テスターは念のため購入しました。
こちらは分離して使用できるサンワサプライ製。
5ポートHUBは、PlayStation4やブルーレイプレーヤーなどを接続するために必要です。

全てAmazonで在庫が確認できたので早速注文しました。

LANケーブルをCD管に通す

前日に開通させたすずらんテープの先端に、購入したLANケーブルをガムテープで固定します。

ガムテープで固定します。

本来は滑りが良くなるスプレーなどを使用するらしいのですが、使わずにそのまま作業をしましたが、特に問題もなく無事にケーブルを通すことができました。

少し余裕を持ってLANケーブルをカットして両方の先端にRJ45コネクターをつけます。

仕事の関係でケーブル屋さんがコネクターを取り付けているのをみたことはあるんですが、詳しくは知らないのでカシメ工具の説明書に書いてあった配線図を見ながら丁寧に作成しました。

意外と簡単です。

CD管を通したメインのケーブルの両端にコネクタを接続したらテスターを使用して無事に全ての配線がつながっていることを確認します。

思ったより簡単だったので、接続予定の機器用に4本追加で短めのLANケーブルを作成しました。

慣れると案外簡単で結構さくさく作れました。

新たに購入した5ポートのギガビットスイッチングHUBに合計5本のケーブルを挿して、PlayStation4とテレビ、ブルーレイ・レコーダーを繋げました。

残り1本は息子の任天堂スイッチ用を想定しています。

ケーブルをスッキリとまとめて早速全ての機器で通信確認をしてみましたが、全てOKでした。

1日半くらいかかっちゃいましたけれど、配線を完了できた達成感が心地よく、今後いちいちPlayStation4のケーブルを抜き差ししなくてよいのがかなり嬉しいので大満足です。