喫煙者は迫害を受けている?

非喫煙者の送別会が悲惨だった件

会社の後輩が退職するということで送別会が行われました。

幹事が予約したお店に行き20名位が入れる個室に通されました。

個室と言っても簡易的なもので、
他のお客との間はあまり隔たりがありませんし、
とても狭くて窮屈に感じましたが、
まあせっかく若い新人社員が探してくれた店なので
嫌な顔見せずにいたのですが、
それもつかの間、ありえない光景に私の表情は一変しました。

開会前から煙草を吸い始めるおっさん達。

灰皿を確保して約3分の1程度のおっさん社員が、
一斉に煙草を吸い始めたのです。

退職する後輩は酒もタバコもやりません。

せっかくの個室ですが狭く窮屈な部屋で、
参加者は非喫煙者が3分の2で中には女性もいました。

煙を嫌うメンバーが、
煙草を吸う連中を端の方に追いやってくれたのですが、
部屋が狭いせいもあり、
煙が充満し個室内は煙草臭さでいっぱいになりました。

流石にこれは厳しいと思い、
ちょっとセーブしてもらうように言ったら、
お酒の勢いも手伝ったようで、
喫煙社員の中には、
わざと煙草をふかし始める者まで出てきてしまいました。

私は呆れて、
それ以上何も言わないようにしようと思ったのですが、
退職者が世話になった先輩社員やチームの責任者などが、
退職する後輩にそれぞれ順番に別れのメッセージを伝えている最中にも、
喫煙をやめない社員がおり、
終いにはその喫煙社員自身が挨拶に立った際、
あろうことか煙草を吸いながらメッセージを述べるという
失礼極まりない光景を目の当たりにしたのです。

さすがに

「それはないだろう」

と思い、

「煙草を消しなさい」

と怒ってしまいました。

私の言葉になど耳を貸さないその喫煙社員は、
その後も煙草を吸い続け、
周りの喫煙社員たちも意に介しません。

私はその後、
怒りに任せてタバコ批判をしまくったものですから、
一部の社員からは相当な顰蹙を買いました。

喫煙者からの冷ややかな視線

そんな事があった後、
喫煙する社員の私に対する態度が豹変しました。

あからさまに 無視をするものや、
にらみつけるものまで出る始末。

まぁそんな状況は放っておけば時間が解決するので
私は特に気にもしていませんでしたが、
中には相当根に持っていた者もいて

「最近急に喫煙者に対して文句を言う人が増えてきた」

とか

「タバコへの批判を以前までは言わなかったのに非喫煙者が増えてきた途端、急に言い始めた」

とか

「受動喫煙などというありもしないデマまで広めている」

などあきれて物が言えないレベルの暴言を吐くのです。

かなりイライラしている彼と私は、
実は仲が良いのですが、
煙草のことになるとかなり感情的になるんです。

彼の言い分は以前は喫煙しても誰も文句など言わなかったのに、
最近になって迫害を受けているというもの。

でも、その答えは

「うん、そうだよ」

なんですよね。

昭和の昔は喫煙者が80%以上いましたから、
喫煙自体が普通の行為だったんです。

しかし近年著しく喫煙者が減少し、
東京都では20.3%にまで減りました。

引用:東京都福祉保健局「都民の喫煙率の推移「国民生活基礎調査」(厚生労働省)より

完全に喫煙と非喫煙が逆転してしまったので、
喫煙者が責められやすい世の中になってしまったのです。

喫煙率の現状などは今やネットで簡単に確認できますよね。

厚生労働省の最新タバコ情報
↑↑↑↑ここで喫煙率を確認できます。

多くの人が、喫煙者のシェアが、
思いの外少ないことに気づいちゃったのですよ。

今までの不満が一気に吹き出すような感じでしょうか?
多くの人が禁煙をアピールするようになってきたように思います。

そのような禁煙の流れの影響でしょうか、
最近ではコンビニの前の灰皿も撤去されたり、
完全禁煙の飲食店も増えてきました。

喫煙者にとってみれば肩身の狭い状況に追い込まれているのかもしれませんが、この時代の流れというものは止めることができません。

ニコチンは依存性薬物で間違いなし

禁煙は一時的なブームではなく、
更に加速して徹底されていくと思います。

煙草は嗜好品と呼ばれていましたが、
今では多くの人がそこに含まれるニコチンが、
依存性薬物であると認識しています。

タバコ(ニコチン)はヘロイン、コカインに次いで、3 番目に依存性の強い薬物であることが分かった。ちなみに、アルコールは 6 位、覚醒剤(アンフェタミン)は 8 位だった。タバコはヘロイン・コカインに次ぐ高度の依存性を持っている。タバコの依存性はアルコール・覚醒剤よりも強力である。

引用:日本禁煙学会「タバコは薬物である」より引用
http://www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/information/2018625t.pdf

ですから今以上に禁煙運動が盛んになれば、
煙草は外で吸うことができなくなるかもしれません。

終いには家庭内に特殊なシェルターを用意して喫煙する以外に
喫煙する方法がなくなるかもしれないです。

時代が加速度的にどんどん動いているので、
昭和に常識だと思われていたことが、
平成の終わりに見直されているのかもしれません。