Queendom2 4話の感想

2022年4月24日

予告のせいで心配が止まらなかった

事前にケプラーのユジンリーダーとダヨンさんが涙する予告が流れており、そのことについての検証動画なども多かったので、視聴者の関心はKep1erのステージ上のトラブルに集まっていたかもしれません。

正直ステージで何が起きたのかは、実際のステージまで伏せておいてもらいたかったし、普通ならトラブル部分は編集するのが運営側の仕事なのだと思うのだけれども、Queendom2ではそうはいかないですね。

さすがMnet、どのようなシーンでも視聴者の関心を引く材料に仕上げてしまいます。

まんまと私も翻弄されてしまい、3話終了後に4話の予告を見た時点から昨晩の放映まで心配が止まりませんでした。

情熱的なVIVIZのステージ

まずはVIVIZからのスタートです。

最年長でありながら、可愛さ満載のウナさんを中心にビハインド映像が構成されていました。

ウナさんは、子供のころに大病を克服したり、子役活動をしていたり、実はメンバーのシンビさんと本名が一緒で、子供のころに同じダンスチームに在籍してたり、GFRINDがデビュー直前でメンバーが夜逃げしたらしく、緊急招集で合流しデビューしたとか、かなりの波乱万丈っぷりです。

今回のQueendom2出演で、GFRIND時代のファンだけでなく、新たなファンも獲得しているみたいですね。

今回のステージは宇宙少女の「UNNATURAL」です。

VIVIZは、フラメンコをイメージさせる赤と黒でデザインされた舞台で、情熱的なパフォーマンスを見せてくれました。鏡とバラの花びらを使った導入部分や3人がそれぞれダンサーさんたちと見せる群舞が印象的でした。

1回目のステージはどうしてもGFRINDの影を意識してしまうような印象でしたが、今回はVIVIZとして3人のチームワークが表現されていた素晴らしいものでした。

Kep1erは音速で成長

Kep1erの選曲はBrave Girlsの「Pool Party」です。

Kep1erはブブゴルさんの大人な女性の雰囲気とは違う、可愛らしさと、強力なラップやダンス、そして原曲の「Pool Party」に「Rollin’」をミックスした誰もが想像できなかったバージョンで挑戦しました。

何度も繰り返し見せられた涙の予告のせいで、心配な気持ちが収まらないままステージが始まってしまいましたが、そんな不安を一瞬で消し去るようなイェソさんによる主役級の見事な導入演舞。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

不思議の国のアリスのような、もしくは親指姫を思わせる可愛らしいブルーのドレスを身に纏った彼女の手の周りには、まるで花が咲いていくのが見えるようでした。

そして花畑から海へと続く鍵穴のついた扉に入るまで気を抜かない完璧な表情管理、まさに女優です。

早着替えでブルーのドレスはピンクの衣装に変わり、待ち構えていた舞白さんとのダンスは、可愛らしいのに切れのある、ぴったり息の合った素晴らしいもので、他のグループからも「可愛い」という声が思わず出ていましたね。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

衣装がブルーからピンクに変わったことで、ストーリーの展開がはっきり区別出来、バックに流れているマッピング映像とも綺麗にシンクロしていて、私には海の中を自由に泳ぐ人魚、もしくは可愛い魚たちのように見えました。

前回以上にリラックスした美しい歌声のチェヒョンさんには、とても余裕がありましたね、とても納得のいく発声だったのだと思います。

流暢な英語で「Hold on!Listen!Let me Play Rollin’ right now!」とセリフを披露したバヒエさんも、今まで以上に表情が豊かで堂々しており、確かな成長が感じられました。

そして、ブブゴル先輩も驚いたリミックスは、大成功だったと思います。
曲決めの時にひらめいたメンバー達の感性にも感心しました。

このリミックスがなければ、少し平凡な雰囲気で終わってしまったかもしれません。

2つの曲を重ね合わせたアイデアのおかげで、観客の視線だけではなく、耳までも虜にすることに成功したと思います。
本当に素晴らしいアイデアでした。

ひかるさんとダヨンさんのラップパートは、観覧していた先輩グループが思わず声援をしてしまうほどの最高の出来栄えでしたし、ヨンウンさんは前回とは違う可愛らしい歌声とパフォーマンスが新鮮でした。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

私は以前からチェヒョンさんとヨンウンさんの歌声はあまり激しすぎない、自然な感じのほうが似合うと思っているので、今回はとても良かったと思います。

海の中の気泡を表現したと思われる、シャボン玉に包まれるユジンさんも本当に可愛らしく、世界観が統一されていて、全体のコンセプトにぴったりと合っていました。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

このアイデアはとても良かったですね。

また、3本のバーを使用したダンスは、ケプラーにしかできないダンスパフォーマンスだと思います。

全員が歌もダンスもできる稀なチームなので、逆にダンサーさんがいなくてもあそこまで観客を集中させる力があるんですね。

あの場面でのシャオティンさんは絶対的な存在感を全世界に示したかのような、強烈な印象でした。

今回のステージは、すべてにおいて前回を凌ぐ素晴らしい出来栄えでした。

全体的にみてもかなり上位のパフォーマンスだったと思います。

アクシデントを乗り越えて

しかし、視聴者からはわかりにくいところで、アクシデントがあったのです。

シャボン玉液の入った容器にユジンさんが両足を入れたのですが、ドーナツ状に作られている容器であるにもかかわらず、中心部分にシャボン玉液が大量に入ってしまっていたため、靴底にたっぷりと液体が付着してしまい、その後のダンスに影響が出てしまったようなのです。

確かに言わてみれば踊りにくそうに見えないこともありません。

しかしユジンさんレベルになると全くトラブルを観客に感じさせないんですね。
さすがだと思いました。

さらに終盤でダヨンさんは狭い舞台から足を踏み外してしまい、客席に転落してしまったのです。

それでもダヨンさんは、落下による足の痛みや恐怖を必死にこらえて、すぐさま舞台に復帰し、エンディングを飾りました。
プロの根性を見たような気がします。

実際、後から先輩グループからも、プロである証拠だと太鼓判を押されていました。

メンバーはかなり悔しがっていましたが、ひかるさんの言葉が本当に素晴らしかったです。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

「残念だけれども、これはミスじゃない。ハプニングだっただけ」

「最後まであきらめずにやり遂げたの、本当に素敵なことだと思う」

これは、私の中でQueendom2に残る名言になると思います。

ヒョリンさんは手を抜かない

ヒョリンさんはLOONAの「SO WHAT」を選曲しました。

元々カッコいい原曲のよさを損なうことなく、成熟した大人のカッコよさを存分に加えた、見事なライブパフォーマンスでした。

ヒョリンさんは今回のQueendom2に、もてる力をすべて使って全力で挑戦しているのだと思います。

怖いものなしの新人Kep1erをライバルに選んだことでも解るように、自分も怖いものなどなかった新人の覇気を取り戻し、躊躇する気持ちを完全に排して、全力でステージに挑んでいます。

ベテランで素晴らしいキャリアをもつヒョリンさんが本気で戦えば、他のグループに勝てる見込みがないのでは?と思う方も多いかもしれませんし、実際そうかもしれません。

でも、本質は違うところにあります。

どんなステージでも手を抜かない、どんなにキャリアを積もうが、ベテランになっても関係ない。
ステージの前では誰もが平等。
そこにどれだけ命を懸けることが出来るか。

そういうことを無意識のうちに後輩グループに教えているように思えるんです。

今回のステージは登場シーンだけでも圧倒的でした。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

あの技を習得するだけでも大変だったはずです。
観客もど肝を抜かれたでしょう。

さらにグループの曲を一人で歌うため、すべての視線がヒョリンさんに集まり、期待を裏切らない圧倒的なボーカル力で見るものすべてを納得させてしまうパワーはさすがとしか言いようがありません。

私は、全てのチームがこのQueendom2というプログラムでアーティストとして成長できたと、後年語り合うような、そのような番組になるような気がしています。