Queendom2#6の感想

感動のボーカルユニットステージ

今回のQueendom2#6で放送されたボーカルユニットステージでは、それぞれ6つのグループからボーカリストの代表が選出され、3つのユニットが作られました。

我らがKep1erのボーカル代表はキム・チェヒョンさんとソ・ヨンウンさんです。

先にブログに書いたヨンウンさんの記事ですが、あのタイミングでどうして書いたのかというと、私の中に、ボーカルではなくダンスをしている姿を見たいという気持ちが残っていて、そういう気持ちは、今回Kep1erを代表してボーカルに挑戦する彼女に対してとても失礼だと思ったからです。

もう一度GirlsPlanet999を視聴して、ヨンウンさんのボーカル力について復習させていただいた結果、驚くべきボーカリストとしての素質と成長力、そして歌に対する決意を確認することが出来、あらためて、ボーカリストとしてのヨンウンさんをしっかり応援しようと思いました。

と言いつつも、ガルプラから見守っているチェヒョンさんとヨンウンさんの二人に対しては、期待だけではなく、勝手な親心の様な不安が入り混じってしまい、ドキドキしながら出演を待まっていました。

実は翌朝3:30に起きなければならなくて、リアタイはきつかったのですが、最初のステージだけでも観ないと後悔すると思ったので、シッカリと観て、翌朝は根性で起きました。

太陽と月「Don’t Go」

最初は、LOONA(ハスルさん・ジンソルさん・キムリプさん・チュウさん)& Kep1er(チェヒョンさん・ヨンウンさん)のグループ、「太陽と月」による「Don’t Go」です。

本当に素晴らしいステージでした。

ビハインドもとても仲の良い雰囲気が伝わってきて、Kep1ianも、Orbit(LOONAのファン)も、とても嬉しい内容だったと思います。

特にヨンウンさんの制服姿や、蝶の公園でのティーザー撮影など、ほのぼのしていて、ほっこりしましたね。

原曲はEXOの「Don’t Go(蝶のような少女)」です。

男性グループの曲なので、キーは女性用に上げたバージョンでしたね。

男性曲ではありますが、とてもやさしいメロディーで、ファルセットを多用したコーラスもとても雰囲気があって良い曲だと思いました。

男性キーであればミックスとファルセットをうまく使えれば、カラオケで歌える曲かもしれません。

今回「太陽と月」チームは振付はなく、完全なボーカルスタイルでした。

私は経験がありませんが、6人でコーラスをする場合、2列のほうが横一列のスタイルよりも、アイコンタクトがしやすいのかもしれませんね。

そのような意味で3人ずつ2列のスタイルにされたのでしょうか。

歌いやすそうで、とても良いフォーメーションだったと思います。

歌い出しはLOONAのハスルさんでしたが、とても素晴らしかったですね。

「歌は歌い出しで決まる」と以前ボイストレーナーの先生から教えていただいたことがありました。

歌い出しが失敗してしまうとすべて台無しになるので、担当するハスルさんの緊張は大きかったと思いますけど、全く緊張を感じさせない歌い出しはさすがでしたし、LOONAの後衛3人は、あまり出しゃばらず、前衛の年下3人を包み込むような、とても落ち着いた貫禄のようなものを感じました。

前衛の若手3人の内、真ん中のLOONAのチュウさんは、左右のKep1erメンバーとアイコンタクトを取りつつコーラスをし、高音のロングトーンも堂々と奇麗に歌い上げていて、LOONAのボーカル層の厚さが再認識できました。

しかし、その中でもKep1erのチェヒョンさんの歌声は特に際立っていました。

これは、チェヒョンさんが他のメンバーよりもボーカルが優れているということを言いたいのではなく、チェヒョンさんの歌声が最も生かせるパートを割り当てられていたことが、影響しているような気がします。

さらに言うと、チェヒョンさんの歌声を中心にパート割がされたのではないか、LOONAの後列3人はあえて、バックアップに回りチェヒョンさんとヨンウンさんそしてチュウさんの3人をメインに構成したのではないかなと妄想しています。

なぜならば、中間発表でのクイーンズピック(Queendomで最も迎え入れたいクイーン)の投票でひかるさんと共にチェヒョンさんは2位に入っていたことでもわかる通り、その独特の美しい歌声はQueendom参加者の中にも周知されており、LOONA先輩は自分たちのチームにはない歌声としてチェヒョンさんを評価していました。

それ故に、重要なボーカルポジションに選んだのかもしれません。

そして、チェヒョンさんがそのボーカル力を最大限に発揮できるのは、ボーカルに集中している時なので、今回の舞台はチェヒョンさんにとって、最高のシチュエーションだったはずです。

GirlsPlanet999でも、ダンスを伴わないステージではチェヒョンさんは群を抜いて評価が高かったはずで、それだけ歌に集中するタイプのボーカリストなのだと思います。

涙のステージにメンバーも感動の涙

ボーカルに挑戦したヨンウンさんは伝説を残しましたね。

彼女のイメージである激しいダンスや突き抜けるハイトーンとは違う、グループに溶け込む本当に優しく丁寧な歌声でした。

これにはファンもびっくりしたと思います。

一体、引き出しがいくつあるのか、何事にも全て対応してしまうヨンウンさんの恐るべき才能にただ驚くばかりでした。

そして「세상의 끝이라도 따라갈게」の歌詞と同時にこぼれ落ちる一筋の涙。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

「事実は小説よりも奇なり」です。

この絶妙なタイミングは、撮影していたカメラマンも息を呑んだと思います。

映像を見ていた誰もが、あの涙にくぎ付けになったに違いありません。

ステージ終了後にチェヒョンさんも泣いてしまいましたね。

© CJ ENM Japan Inc.より引用

すぐさま駆け寄り、慰めるLOONA先輩たちが本当に優しくて、全Kep1ianがLOONAのお姉さんたちをさらに好きになってしまった瞬間でしたね。

歌唱中も「꿈을 꾸는 걸음 그댄 나만의 아름다운 나비」の部分で、涙をこらえるようなそぶりが見えました。

「夢見て歩む君は 僕だけの美しい蝶」という内容の歌詞だったと思いますが、練習生時代のゴールの見えない辛い毎日や、過酷なサバイバルオーディションの競争の中でも、夢を諦めず歩み続けてきた、当時の自分自身が、歌詞にオーバーラップしてしまったのかもしれませんね。

歌詞に自分の人生を投影できるくらい、歌を解釈して何度も練習をしたのだと思います。

活躍するメンバーを見て涙ぐむ待機メンバーもよかったですね。

© CJ ENM Japan Inc.より引用
© CJ ENM Japan Inc.より引用
© CJ ENM Japan Inc.より引用
© CJ ENM Japan Inc.より引用

前回のブログにも書きましたが、ガルプラ時のイムハンビョルマスターの言葉を思い出しました。

LOONAはKep1erの二人を本当に可愛がりつつも実力者として認め、Kep1erはLOONAを信頼し、お互いをリスペクトする中で生まれた、絶妙なハーモニーだったと思います。

宇宙を抱く銀河「Hold My Hand」

宇宙を抱く銀河による「Hold My Hand」は、宇宙少女(ヨンジョンさん・スビンさん)& VIVIZ(ウナさん)によるステージでした。

原曲はIUさんの「Hold my hand」です。

舞台や小物を使った動きのあるステージでしたが、宇宙少女のマンネ、ヨンジョンさんの力強いボーカルが凄かったですね。

表現力にも余裕があり、ハイトーンも「どうだ!」と言わんばかりの素晴らしいものでした。

そもそも、IUさんの音域を上手に歌いこなせる方は、なかなかいないと思いますので、この曲を選択する時点で、ボーカルに対する自信が伺えますね。

高音域が苦手だと言っていたスビンさんも、シッカリ調整して見事な脱力で美しく歌い上げており、さすがプロだなと思いました。

そして、人気急上昇(当社比)ウナさんのちょっぴり鼻にかかる歌声は、宇宙少女の二人の声に重なって可愛らしいエッセンスとなって奇麗に調和していましたね。

見どころの三人が中央でそれぞれの方向を向いて、パートを歌う際のカメラ映像が、ボーカルのパートに追い付けてなかったのが少し心残りですが、とても力強くも可愛らしくまとまったステージだったと思います。

33「私の思春期へ」

ボーカルユニット部門の最後を飾るのは、33チームによる「私の思春期へ」です。

ヒョリンさん & Brave Girls(ミニョンさん)の同い年ユニットは、とても期待値の高いものでしたが、前回のステージ前にコロナ感染し、後遺症で喉が回復せず、咳が止まらないミニョンさんがとても心配でした。

ビハインドで、ヒョリンさんが当初「キーを上げよう」と言ったときは心の中でヒョリンさん鬼だな!って思ってしまいましたが、共にミニョンさんの手料理を食べながら、「歌でしか本音を言えなかった」と過去を振り返りながら、お互いを理解し合い、友情が深まる様子は、とても素敵な場面でした。
(無事に原曲キーでの披露となりましたのでホッとしました)

声質の違うお二人ですが、ハイトーンが魅力なので、後半部分が見せ場になると思いましたが、序盤から感情移入が半端なく、想像以上の本気度で歌に入り込んでいましたね。

お二人は、全く違う歌い方でしたが、それぞれがありのままで歌っている所こそが、魅力として伝わってきましたし、後半部分の盛り上がりは実に見事で、ミニョンさんはコロナの後遺症を感じさせない突き抜けるようなハイトーンを披露し、そこへヒョリンさんは、過去の自分や新たな友への思いをそのまま声に乗せているような重厚な高音を被せて、絶妙なハーモニーが生まれていました。

最小限の演出で、歌そのもので魅了したステージだったと思います。

私はこの「私の思春期へ」という歌がとても気に入ってしまい、早速原曲の日本語版をダウンロードして聴いています。

男性でもぎりぎり歌えそうな音域なので、カラオケで歌えるように練習しようと思います。

今回のユニットステージのボーカル部門は、3チームとも甲乙つけがたく、いっそのこと順位などつけないでもらいたいくらいなのですが、そうはならないのがQueendomです。

#7で、間違いなく順位が発表されてしまいますが、誰一人脱落せずに、Queendom2を完走してもらいたいと願うのが、率直な今の私の気持ちです。