受動喫煙防止条例 で灰皿がなくなるかも

Mexico tabako

受動喫煙防止条例 案可決

東京都は6月27日、従業員のいる飲食店を原則として禁煙とする「受動喫煙防止条例案」を都議会で可決しました。

喫煙される方から非難の声が多く出るのではないかと思っていたのですが、私の予想に反してあまり文句をいう人が周りにいません。

勿論、メディアやネットの一部ではもっともらしい口調で受動喫煙を軽視する声もありますが、ごく一部の無知、もしくはニコチン依存症患者さんの禁煙に対する恐怖から出た言葉だと思っています。

無知な方は、是非受動喫煙による健康被害がどれだけ酷く大変なものか、そして未来を担う子供達の健康と知能の低下に繋がることを理解して頂きたいと思いますし、ニコチン依存症の方々は、できるだけ早くの禁煙外来や休煙をオススメします。

禁煙できない=病気

喫煙をやめられない人は、病気であることを理解すべき時代になりました。

ニコチン依存症は、アルコール依存症のようなその他の依存症と同じように、自らやめることができない人は、治療をしなければなりません。

その上、他の依存症以上に不特定多数の人達に受動喫煙による健康被害を与えている加害者でありながら自ら抑制できない重症者が多いので、条例が必要になるわけですよ。

加害側である喫煙者が多かった過去と違い、今は非喫煙者の時代ですから、悪い意味での自由な喫煙が許されるわけがありません。

東京都の調査では、以下のような結果のようです。

kitsuenumu「東京都受動喫煙防止条例案」に関する 東京都在住生活者調査 【概要版報告書】より引用

毎日タバコ(加熱式タバコ含む)を吸っている人は、男性で26.6%で、女性は10.8%、全体で18.7%しかありません。

時々吸う人を加えても、21.5%ですから約8割の非喫煙者が無軌道な喫煙に文句も言わず我慢していたのですね。

毎日喫煙する方の一部の方と時々吸う方の中にはそろそろタバコをやめようと思っている方もいると思われますので、今後喫煙率はもっとさがっていくと思われます。

なかなかやめることができない方は、私と同じように是非休煙しましょうね!
禁煙がどうしてもできない人

飲食店における受動喫煙被害

今回の東京都の条例案は国の案に比べて厳しい内容になっています。

特に、幼稚園・保育所・小中高などの教育施設は、敷地内禁煙で野外喫煙所の設置も不可であり、飲食店では喫煙室の設置は可能ですが全面禁煙で、従業員がいない店に限り禁煙と喫煙の選択を決めても良いという内容です。

飲食店での喫煙に関して、喫煙者は意識していないと思いますが、非喫煙者は本当に迷惑に思っています。

食事をしながら喫煙しているのではなく、食べ終わってから(もしくは食べる前に)喫煙しているわけですから、店内で吸う必要性はないのに、店に灰皿があれば他人の迷惑など考えずその場で吸うのが普通です。

店から灰皿が消えれば、よほどのニコチン依存症でない限りその場で携帯灰皿でタバコを吸うわけがないんですよ。

飲食店側の顧客を大切にする気持ちが、50年以上前の喫煙者全盛期時代の思考で止まっているのかもしれません。

喫煙率が低下し、受動喫煙による健康被害が明らかになっている今は、お店に灰皿をおいてはいけないんです。

飲食店における『受動喫煙」の過去一年間の経験率judokitsuenkeiken

『受動喫煙』にあって感じたことjudoukitsuenkanji

いずれも「東京都受動喫煙防止条例案」に関する 東京都在住生活者調査 【概要版報告書】より引用

非喫煙者の多くが、数少ない喫煙者による喫煙によって迷惑・不快と感じているのです。

喫煙者が受動喫煙するのはいいとして、非喫煙者は、自分が求めていないにもかかわらず被害にあっているわけですから、たまったもんじゃないのです。

店内での喫煙を禁止にすれば、喫煙者は食事が終わってなお喫煙して長居することができなくなりますから、回転率もあがりお店側にとってみれば良いことだと思いますし、多くの非喫煙者は、禁煙の店には家族や友達を連れて行きやすいので、集客率も上がると思うんですよね。

飲食店で喫煙者に対するサービスであった灰皿は、東京都の素晴らしい条例により基本全ての飲食店から姿を消すことになります。

喫煙者は、食事ができない喫煙専用室やタバコ販売店、シガーバーで喫煙することになります。

タバコを吸い続ける方は、お金を払ってシガーバーに行って喫煙することになるんですね。

かっこいいじゃないですか。

しかし、以前シガーバーには行ったことがありますけど、シガーバーで普通の紙巻きタバコとか電子タバコ吸うのとはちょっと違うかもしれません。

なので、紙巻きタバコや電子タバコ専用のシガーバーができるかもしれませんね。それはそれでビジネスになると思いますが、喫煙者が少ないので長く続く商売とは思えません。