ヘアカラーについて真剣に考えてみました

ヘアカラーはとっても簡単な「おしゃれ」の手段

私達日本人の髪の色は、赤褐色や黒が多いので、いくら素敵なヘアカットをしていても海苔のように濃淡が判別しにくくなってしまい、せっかくのスタイルの良さを引き出せない場合がありますので、ヘアスタイルによってはカラーを加えることが効果的なのですが、髪を痛めてしまうので頻繁に繰り返し染髪することは、お勧めしません。

また、おしゃれのためのせっかくのヘアカラーでも、髪色を明るい単色で染めてしまうと、安っぽい宴会用ウィッグとか、リカちゃん人形の髪色みたいに、不自然な仕上がりになってしまうかもしれません。(リカちゃんごめん><)

しかも、明るすぎるトーンだと、新しい髪の毛が生えてきた時にくっきりと色が分かれてしまい、俗に言う「プリン状態」になってしまいます。

最近では、あえて根元を暗めに染めて、中間から毛先との明るさに差をつけるような、立体的なスタイルが流行っているようなので「プリン状態」も、おしゃれなスタイルの一つになっているようですが、プロの美容師さんがつくる、ブリーチ剤と複数のカラー剤を駆使したスタイルと、単色染めを放っておいて「プリン状態」になってしまったスタイルとでは全然立体感が違います。

反対に白髪染めで、ばっちり黒に染めてしまった場合は、新しい白髪が生えてくると「逆プリン状態」になってしまいますので、全くおしゃれではない、カッコ悪いスタイルになってしまいます。

それらを解消するために、結局ヘアカラーを何度も繰り返すことになるのですが、薬液は髪や頭皮には良い成分ではないためダメージがどんどん溜まってしまうのです。

若いうちは多少無理をしても問題ないかもしれませんが、抜け毛や白髪が気になるような年頃になると色々心配になってしまいますよね。

薄毛や白髪は、かなり見た目の印象を変えてしまいます。

薄毛や白髪がプラスの印象になれば良いのですが、おおよそ、マイナス印象になることが多いと思いますので、ダメージの少ない方法で少しでも「おしゃれ」にヘアカラーを続けることができればありがたいですよね。

ヘアカラーの種類は大まかに2タイプ

ヘアカラーは、大まかに言うと、ヘアダイのような永久染毛剤と、ヘアマニキュアのような表面に塗布するタイプに分けられますが、塗布という点ではカラースプレーやスティックタイプのカラー剤も表面に塗布するので、ヘアマニキュアと同じ部類ですね。

ヘアマニキュアが全く傷まないとは言い切れませんが、永久染毛剤であるヘアダイと比べるとダメージは雲泥の差です。

しかし、染まってしまうとほぼ落ちない、ヘアダイと違って、髪の表明に塗っているだけのヘアマニキュアは、例えば壁のペンキがいずれ剥がれてしまうように、または、指についてなかなか落ちないインクが、いずれ落ちるように、退色が激しい印象です。

昭和の終盤くらいにヘアマニキュアがサロンに出た当時は、シャンプーのたびに色落ちが激しくて白い泡が黄色や赤や紫のマニキュア色に染まり、流すと綺麗さっぱり色が落ちてしまうということも多かったですね。

しかも、髪の根元に付着してしまうと地肌にまで染まってしまい、なかなか落ちないので、根元から少し離してマニキュアを塗布する必要があります。

ですから、根元こそ染める必要がある白髪染めには不向きでした。

髪のダメージを軽減するためにヘアダイをやめてマニキュアに切り替えても染まりが良くないので、結局ヘアダイに戻してしまうケースも多く見られました。

我が家のヘアカラーについて

長年ヘアダイを続けていると、髪と頭皮に対するダメージは相当なものですから、随分と悩んでいる方も多いはずです。

最近話題になっている女性の薄毛問題も、強烈なヘアカラー剤などによるダメージなどの影響が、さらなる追い討ちをかけている可能性があるかもしれないので、とても心配です。

ウチでは私が、カミさんの白髪を市販のヘアダイやマニキュアなどを使って、染めさせてもらっていますが、結局ヘアダイが最も染まりやすくて長持ちしました。

しかし、先に書いたように、新毛との明るさの差がくっきりでてしまい、1ヶ月も経たないうちに不自然な「逆プリン状態」になってしまいます。

長い間、ヘアダイを繰り返し続けてきましたが、髪と頭皮へのダメージがかなり酷くなってしまったので、数年前からは、ヘアマニキュアタイプでありながら、退色が少なく、かなり色が長持ちするタイプに切り替えました。

このタイプはやはりヘアマニキュア同様表面に塗布するものだと思うのですが、退色しにくい特徴が売りです。

しかし、前述した通り、マニキュアタイプは地肌も染まってしまうので、根元を十分に染めることができません。

私は美容をやっていた経験があるので、マニキュアタイプの染毛剤であっても、かなり根元ギリギリまで染めることができますが、ご自身でで染めている方には、難しいと思います。

白髪の解決方法は3通りあります

美容をやっているときに、とある化粧品メーカーの方とお話をする機会があって、当時のニーズについて意見を出し合っていたのですが、結論として「根元まで染めることができて髪に優しいヘアカラー」というのが最も理想であるという結論になりました。

当然の話のように聞こえますが、実際にはとっても難しいことなんです。

理想のヘアカラーがなかなか無いのは、これだけ科学が進歩しているのに、いまだにヘアカラー染毛剤は「髪を痛めるけれどよく染まる」タイプか「髪を痛めないがあまり染まらず根元には染められない」タイプの2タイプしか無いからなんです。

よって、白髪の解決方法は「黒髪に染める」か「グレイヘアに染める」もしくは「何もしない」の3択から選ぶしかありません。

「黒髪に染める」場合は今後定期的に白髪染めをし続けることを覚悟しなければなりません。

白髪がマッサージや食生活などで黒髪に戻るようなことを言う方もおられますが、万人に当てはまる出来事ではありません。

大多数の方は白髪が出てくる年齢になると、それ以降ほぼ間違いなく白髪が増えていきます。

「白髪を染めたから増えた」とか「白髪を抜いたから増えた」と言うような古い噂話をずっと信じてしまっている人もいますが、今のところ全く科学的な根拠がありません。

単に、白髪の生え始めに「染めた」り「抜いた」だけのことです。

申し訳ありませんが、「老化」が原因なので、染めようが抜こうが歳をとったから増えていると言う現実を自覚するしかありません。

勿論、ストレスなどが原因で一時的に白髪が生え、その後、黒髪に戻ったと言う話も聞いたことはありますが、その方特有のエピソードだと思われますので、自分にも当てはまるとは思わない方が良いと思います。

最近のグレイヘアは「おしゃれ」だと思います

「グレイヘアに染める」を選択された方は、残存する黒髪やヘアカラーで既に染まっている色素をブリーチ剤で全て抜いてから、綺麗に映える色素を入れて自然で綺麗なグレイヘアを作る必要があります。

よく、白髪染めをやめて全て白髪にするために、ロングヘアをショートにカットにして、帽子を被るなどして自然な白髪と黒髪が混ざったナチュラルな毛髪を伸ばす方法などを紹介していたりしますが、完全にオール白髪であったとしてもそのままだと黄ばんだ白髪になってしまうので見方によっては「おしゃれ」なグレイヘアでは無いかもしれません。

YouTubeの海外の動画では結構紹介されていますが、ロングヘアのままで、綺麗なグレイヘアにするのは結構大変です。セルフではできないと思いますので、ハードルが高いかもしれませんね。

白髪対策のための4つ目の選択肢

髪を痛めながらヘアダイで白髪染めをし続けるのか、髪を痛めておしゃれなグレイヘアにするのか、もしくは自然に任せて白髪まじりの髪のままにするのか。

選択肢は、この3つしかないように思ってきましたが、実はもう一つ、4つ目の選択肢があります。

それが「ヘナ」です。私が美容をやっていた頃から名前だけは知っていましたが、実際に施術をしたことはなくて、友人の美容室でも取り入れているところは僅かでした。

しかも当時は、デメリットの方が先に耳に入ってしまったので、私は興味を持ちませんでした。

その時に聞いたデメリットは染まりにくい、時間がかかる、粗悪品が存在する等でしたが、特にサロンで働いていると一人のお客様にそれほど時間をかけることはできませんから、時間がかかる上、染まりにくいとなると非効率なので、そもそもヘアカラーの選択から除外していたんですね。

しかし、そんな考えの私が美容をやめて20年以上も経ってから「ヘナ」を使うことになるとは思ってもみませんでした。